日本都市計画学会関西支部が企画された「空き家を使いつくす社会づくり」というオンラインシンポジウムでパネルディスカッションのコーディネーターをつとめました。社会課題と言われて久しい空き家について、予防管理の視点から活用の視点までを一気通貫するようなシンポジウムでした。
前半は、5人のゲストから話題提供をいただき、後半は私を含めた6人でのディスカッション。約100名が参加されたシンポジウムでした。


オンライン配信の様子

詳細は都市計画学会ホームページにレポートが上がると思いますのでそちらを御覧ください。冒頭、行政が設置する空き家バンクの現状分析について報告があり、その後兵庫県で始まった空家活用特区制度についての紹介、たつの市での空き家を活用したまちづくり、民都機構からファイナンスの組み立てについて、丹波篠山での文化財を参加型で活用する方法など、非常に示唆に富む内容でした。


話題提供を聞きながら整理した論点

話題提供を聞きながら、論点整理をし、時間の許す限りこれらについて議論を進めました。共通していたのは、いかに共有できるエリアビジョンを創造できるか。これは後付でも良いからあることが大切だということでした。そしてチームづくり。空き家だからといって不動産の専門家だけでは対応しきれなくなっているという現状でした。
私も学ぶことが多く大変楽しいシンポジウムでした。


佐伯 亮太

Roof.LLC共同代表 / 博士(工学)
兵庫県豊岡市(旧日高町)出身、現在兵庫県加古郡播磨町在住。
横浜国立大学大学院 社会空間システム学専攻 建築都市スクールY-GSA 修了(4期)。
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻澤木研究室にて博士号。
建築、都市計画、地域自治の知識をベースとした地域づくりのサポートを専門としながら広くまちづくりに関わる。現在は、ISV(インハウススーパーバイザー)として、播磨町まちづくりアドバイザー、佐用町縮充戦略アドバイザーを務める。

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