今回は、過去におこなったデザインのしごとの話です。
地域づくりやまちづくりでもデザインの重要性が認識されるようになりました。最近では、コ・デザイン —デザインすることをみんなの手に— という本が出版されるなど、参加型のデザインも増えてきています。

今回、ご紹介する内容は、兵庫県佐用町の地域づくり協議会のイメージ戦略のためのデザイン業務です。
佐用町では、「みんなの地域づくり協議会 活力向上プロジェクト」(愛称:みん活)を進められています。そこで、みん活とわかりやすいようにロゴマークの制作が検討されました。
作成にあたっては、町内にロゴマークの公募をかけ、多くのアイデアが集まったようです。



その結果、選ばれたのはこの図案。小学生が描いたアイデアでした。この図案をもとにロゴマークに整えていく作業を進めました。



これが最初のラフ案。小学生の想いをそのまま形にできるように、できるだけそのままの状態で整えていきました。



そして、これが完成版。みん活に関わるみなさんに愛着を持ってつかってもらえるようにポップに仕上がりました。これを見た、原案を作った子は大変喜んでいたとのことです。

こんなふうに、参加型でデザインを進めるお手伝いもしています。いきなりきれいなものをつくるのは難しいかもしれませんが、話し合いながら徐々に形が決まっていきます。


佐用町役場には廊下に大きく掲示してあります


佐伯 亮太

Roof.LLC共同代表 / 博士(工学)
兵庫県豊岡市(旧日高町)出身、現在兵庫県加古郡播磨町在住。
横浜国立大学大学院 社会空間システム学専攻 建築都市スクールY-GSA 修了(4期)。
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻澤木研究室にて博士号。
建築、都市計画、地域自治の知識をベースとした地域づくりのサポートを専門としながら広くまちづくりに関わる。現在は、ISV(インハウススーパーバイザー)として、播磨町まちづくりアドバイザー、佐用町縮充戦略アドバイザーを務める。

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