2017年度の全国女性町長サミットで出席者の方たちがつけるコサージュをデザイン・制作いたしました。

ニ年に一度全国の女性町長が集まって、まちづくりに関する意見交換を行う「全国女性町長サミット」では、例年参加者がつけるコサージュを開催地が用意する事が決まっています。2017年度は兵庫県加古郡の播磨町で開催されるとのことで、声をかけていただきました。

当初はコサージュを造花でつくるという依頼でしたが、よくお話をきいていくと、サミットのテーマである「女性の活躍」と「多様性の受容」の推進を目指したいということでしたので、まちの女性や障がいのある方など、多様な関わりでコサージュをつくろう、未来の仕事につなげるコサージュをつくろう、という方針になっていきました。

【コサージュコンセプト】

  • 華やかさを添える(Welcomeの気持ち)
  • 多様性を活かそう(歴史も、能力も、性別も)
  • サミット後も使いたい!使える!
  • 障がい者やシングルマザーの自立支援に(商品化)

組み立て

以前「女性や障がい者の活躍に貢献したい」とおっしゃっていた女性水引職人の千和さんに、花に見立てた物を制作いただき、水引の花の土台となるミラーアクリルのブローチ部分は、大阪から播磨町へ越してきて、面白い着眼点でまちを分析されていた銅版画作家の浅野綾花さんに播磨町をイメージしたデザインをお願いしました。

誰でも真似できてしまうと将来的に商品にならない。
でも誰がつくっても質を担保できるようにしておきたい。

そこで、最新技術のレーザーカッターを使って量産できるようにしました。  


作業に関しては、主婦の方達などを起用して、皆でお茶を飲みながらわいわいと。
梱包は障がい者の方達にお願いし、とても華やかな仕事だと、喜んで作業して頂きました。  
箱は、まちの貼り箱やさんにオリジナルでつくってもらいました。

将来的には、式典などの紅白コサージュにとって代わる商品の確立を目指したいと、このころは考えていました。

つくる:想いのつまったコサージュへ

こうして、ブローチと花かざりをセットにした、特別なコサージュ「Kakomirai+」が出来上がりました。サミット後にも使いやすいよう、花かざりをつけたり外したり、場所を変えたりとアレンジができるデザインです。


アクリルブローチ「 Kakomirai 」

過去から学んで、今を生き
未来へより良いものを残したい  

そんな想いから、
播磨町の「大中遺跡」(弥生~古墳時代)より
ブローチのシルエットと稲穂の柄を。
穏やかな海の連綿と続く生命のイメージから
波の柄をデザインすると共に、
アクリル素材の透明感やレーザー彫刻技術で
未来への進化や期待をあらわした
華やかで女性らしい印象のブローチができました

水引の花かざり「 Wa・Wa・Wa 」

幸せを、輪を、花を重ねる  
人と人を結び  
魔よけの意味をもつ水引で  
特別な花かざりを作りました
Kakomiraiブローチと一緒に  
日常にもハレの時にも 花を添えます

育てる:舞台映えするコサージュの需要があるらしい

サミット参加者は何色の服を着てこられるかわかりません。そこで、サミットでは町長の提案でゴールドとプラチナに色を揃えてつくったのですが、予想外の反響がありました。

舞台映えするコサージュがなかなかない!ほしい!というアナウンサー、司会者、カラオケ大会出場者などの声が届くようになったのです。

ブローチとしてカジュアルにも、コサージュとしてゴージャスにも使えるような色の展開をする予定でしたが、そうした声を受けて、まずは、ゴールドのまま販売を開始することにしました。

まち全体で全ての工程を賄い一つの価値ある製品を作りだし、その中でお金が回り、携わる人みんなが幸せになるウィンウィン(win-win)な仕組みへ。動き出そうとしています。



浦田 遥

Roof.LLC共同代表/東京大学大学院工学系研究科修了(都市持続再生学)
地域の良さを吸収・展開しながら、世界各地を旅するように暮らす転勤族の妻で1児の母。現在はミシガン在住。多様性を活かして生きづらさを解消する仕組みの研究・実践中。なお、自身の生き心地のよい暮らしは、週3社会のためになる仕事をして、2日は研究、2日は家族と過ごすこと。

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